バイオベース度測定

バイオベース度測定におけるISO/IEC 17025認定を取得
バイオベース度測定イメージ図

近年弊社では、遺跡や地質調査に関する年代測定だけでなく、AMS で測定した 14C の濃度からプラスチックや燃料のバイオベース度を測定するサービスも行っています。バイオベース度とは、プラスチックや燃料に含まれる炭素が何%バイオマス(現代の生物)由来で、何%化石資源由来かの度合いです。

パレオ・ラボの加速器質量分析計

気候温暖化への対策として、石油起源の CO2ガス削減のために、バイオマスに由来する材料の利用が世界中で推進されています。製品にバイオマス由来と表示するためには、科学的な裏付けが必要であり、バイオベース度測定の重要性も世界中で高まっています。そうした中、弊社の AMS 年代測定施設が行うバイオベース度測定が、国際規格 ISO/IEC 17025 の認定を取得しました。

近年弊社では、遺跡や地質調査に関する年代測定だけでなく、AMS で測定した 14C の濃度からプラスチックや燃料のバイオベース度を測定するサービスも行っています。バイオベース度とは、プラスチックや燃料に含まれる炭素が何%バイオマス(現代の生物)由来で、何%化石資源由来かの度合いです。

気候温暖化への対策として、石油起源の CO2ガス削減のために、バイオマスに由来する材料の利用が世界中で推進されています。製品にバイオマス由来と表示するためには、科学的な裏付けが必要であり、バイオベース度測定の重要性も世界中で高まっています。そうした中、弊社の AMS 年代測定施設が行うバイオベース度測定が、国際規格 ISO/IEC 17025 の認定を取得しました。

パレオ・ラボの加速器質量分析計2
加速器質量分析計のコントロールパネル操作卓
ISO/IEC 17025認定証授与式の様子
AMS法によるバイオベース度測定 AMS法によるバイオベース度測定
バイオベース度測定の説明図 

近年、石油資源の枯渇や地球温暖化などが問題視されています。その対策として再生可能でカーボンニュートラルである植物などのバイオマス資源が注目されており、それを用いたバイオマス製品が数多く開発されています。これらはコストの問題などからバイオマス資源由来の材料のみではなく石油資源由来の材料と混合して作られることが一般的です。

加速質量分析法(AMS法)を用いた14C濃度測定を行うことにより、バイオマス資源由来と石油資源由来がどのくらいの割合で使われているかを評価することができます。この方法は米国試験材料規格:ASTM D6866やISO 19984などに規定されています。

信頼性

ISO/IEC 17025 とは、試験所が正確な測定を行う能力があることを権威ある第三者機関が認定する規格です。認定を受けた機関は、その分析能力の信頼性が国際的に認められたことになります。

国際性

ISO/IEC 17025 認定を受けたパレオ・ラボで測定したバイオベース度は、国際的に保証された値として扱われます。今後、パレオ・ラボでバイオベース度を測定した製品は、輸出先の国で再度バイオベース度を測定する必要がありません。

技術力

バイオベース度の分析方法について、国際的な規格(ASTM D6866)が定められています。この規格に従ってサンプルの放射性炭素(14C)濃度を測定し、14C を含まない化石燃料由来の炭素と 14C を多く含む現代の生物資源に由来する炭素の割合を計算できます。バイオベース度を用いると、化石資源由来のプラスチックと生物資源由来のバイオマスプラスチックが混合したプラスチック製品、あるいは石油製品とバイオ燃料が混合した燃料などの混合割合を検査できます。国際的な規格(ASTM D6866)に準拠したバイオベース度測定で ISO/IEC 17025 の認定を受けるのは、日本国内の検査機関では弊社が初です。

社会貢献

大気中の温室効果ガス(CO2 ガス)削減が世界共通の課題とされています。CO2 ガスを削減する方法の 1 つとして、バイオ燃料やバイオマスプラスチックの利用が推進されています。植物は大気中の CO2 を光合成で体内に固定するため、植物由来の燃料やプラスチックを燃やしても、排出された CO2は再び植物に固定されます。大気中の CO2 が増えないように、人間活動と大気との炭素の収支を均衡させる考え方は「カーボンニュートラル」と呼ばれます。バイオベース度測定は、バイオ燃料やバイオマスプラスチックに生物資源由来の材料が含まれる度合いを科学的に裏付け、バイオマス製品への信頼性を高めます。

認定内容
規格名称 : ISO/IEC 17025:2017
認定機関 : Perry Johnson Laboratory Accreditation, Inc. (PJLA)
認定取得機関 : 株式会社パレオ・ラボ AMS年代測定施設
認定番号 : 103889
認定対象業務 : ASTM D6866 に準拠した加速器質量分析法(AMS)による放射性炭素の測定
ILAC MRAマーク・PJLAマーク
ILAC MRAマーク・PJLAマーク

【用語の説明】 ※ISO:International Organization for Standardization(国際標準化機構) ※IEC:International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議) ※放射性炭素(14C):炭素の同位体のうち、放射性の炭素です。化石燃料は地下での長い時間経過により、14C が放射壊変し尽くして 14C 濃度がゼロです。※ASTM D6866:アメリカに本部のある国際的な標準化と規格設定を行うASTM インターナショナルが定めたバイオベース度測定の規格。

【用語の説明】 ※ISO:International Organization for Standardization(国際標準化機構) ※IEC:International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議) ※放射性炭素(14C):炭素の同位体のうち、放射性の炭素です。化石燃料は地下での長い時間経過により、14C が放射壊変し尽くして 14C 濃度がゼロです。 ※ASTM D6866:アメリカに本部のある国際的な標準化と規格設定を行うASTM インターナショナルが定めたバイオベース度測定の規格。

 
ご依頼は お問い合わせフォーム または下記までお願いいたします。
株式会社パレオ・ラボ 年代測定施設
TEL: 0277-96-2088  FAX:0277-70-3037  E-mail:ams@paleolabo.jp