ISO/IEC 17025 とは、試験所が正確な測定を行う能力があることを権威ある第三者機関が認定する規格です。認定を受けた機関は、その分析能力の信頼性が国際的に認められたことになります。
ISO/IEC 17025 認定を受けたパレオ・ラボで測定したバイオベース度は、国際的に保証された値として扱われます。今後、パレオ・ラボでバイオベース度を測定した製品は、輸出先の国で再度バイオベース度を測定する必要がありません。
バイオベース度の分析方法について、国際的な規格(ASTM D6866)が定められています。この規格に従ってサンプルの放射性炭素(14C)濃度を測定し、14C を含まない化石燃料由来の炭素と 14C を多く含む現代の生物資源に由来する炭素の割合を計算できます。バイオベース度を用いると、化石資源由来のプラスチックと生物資源由来のバイオマスプラスチックが混合したプラスチック製品、あるいは石油製品とバイオ燃料が混合した燃料などの混合割合を検査できます。国際的な規格(ASTM D6866)に準拠したバイオベース度測定で ISO/IEC 17025 の認定を受けるのは、日本国内の検査機関では弊社が初です。
大気中の温室効果ガス(CO2 ガス)削減が世界共通の課題とされています。CO2 ガスを削減する方法の 1 つとして、バイオ燃料やバイオマスプラスチックの利用が推進されています。植物は大気中の CO2 を光合成で体内に固定するため、植物由来の燃料やプラスチックを燃やしても、排出された CO2は再び植物に固定されます。大気中の CO2 が増えないように、人間活動と大気との炭素の収支を均衡させる考え方は「カーボンニュートラル」と呼ばれます。バイオベース度測定は、バイオ燃料やバイオマスプラスチックに生物資源由来の材料が含まれる度合いを科学的に裏付け、バイオマス製品への信頼性を高めます。
規格名称 : | ISO/IEC 17025:2017 | ||
認定機関 : | Perry Johnson Laboratory Accreditation, Inc. (PJLA) | ||
認定取得機関 : | 株式会社パレオ・ラボ AMS年代測定施設 | ||
認定番号 : | 103889 | ||
認定対象業務 : | ASTM D6866 に準拠した加速器質量分析法(AMS)による放射性炭素の測定 | ||
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【用語の説明】 ※ISO:International Organization for Standardization(国際標準化機構) ※IEC:International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議) ※放射性炭素(14C):炭素の同位体のうち、放射性の炭素です。化石燃料は地下での長い時間経過により、14C が放射壊変し尽くして 14C 濃度がゼロです。 ※ASTM D6866:アメリカに本部のある国際的な標準化と規格設定を行うASTM インターナショナルが定めたバイオベース度測定の規格。 |
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